つくば市の図書館は6月中は利用できない。システムの入れ替えと蔵書の点検とかが理由らしい。利用者にとっては不便極まりないことである。だから、図書館側も気を利かせて、いつもは10冊しか借りられないところを20冊まで貸してあげる、と大盤振る舞いである。
わたしは知らなかったのだが、一寸前までは5冊までしか借りられなかったはずなのに、いつのまにか10冊までOKになっていたとは!
とは言え、私にとっては、そのうち数冊はいつものように1ページもめくらないうちに返却となるのがオチである。
それはさておき、そんな私も、「20冊もOKよ!」って(図書館員の方は言わなかったが)壁に貼ってあるのにつられて、以下の本を借りたのである。20冊も借りられるのに、借りたのは8冊である。であるが、私にとってはあきらかにこれは借りすぎである!
- GMO 上 服部真澄:著 読了
- GMO 下 服部真澄:著 読了
- 銃・病原菌・鉄 上 ジャレット・ダイアモンド:著 倉骨彰:訳 読中
- 銃・病原菌・鉄 下 ジャレット・ダイアモンド:著 倉骨彰:訳 未読
- 日本民俗文化体系3 稲と鉄 さまざまな王権の基盤 小学館 未読
- 白鳥伝説 谷川健一:著 2年前に読んだけどもう1回未読
- 常民叢書 百姓絵日記 明治の農業風景 渡辺清:著 未読
- シリーズ山と民俗 山人のムラ 北アルプス山麓安曇村の人と生活 横山篤美:著未
最初の2冊「GMO」は少し前話題になった遺伝子組み替えをテーマにしたエンタティンメント。こういうのは一気に読める。たいへん面白かった。遺伝子組み替えのことについては、仕事柄いくばくかの情報は得ていたけれど、成る程そういうことであったか、という箇所が多く勉強になった。あらためて、私は遺伝子組み替え技術は特に農業分野については(いつもはっきり物を言わんくせに)「いらん、そんなもん」と言いたい。
次の「銃・病原菌・鉄」の二冊もこれまた少し前に話題になった本。そのとき読んでなかったので、借りてみた。
日本向けの序文、とモノローグだけでも大変面白い。ジャレットさん熱い。熱いから、そして凄くでかいテーマを扱うのである。 南北問題を考えるときのヒントになるか、と思っている。関係ないが、「元ちとせ」という歌手の唄う歌で一番良いと個人的に思っているのが戦略的インディーズの時に出した「コトノハ」という歌である。この歌は実は南北問題の歌だと個人的に思い込んでいるが如何。
次の「稲と鉄」については、もともと王権と辺境のまつろわぬ民たちの係わり合い、先住民と征服者、エミシとヤマト、というのに興味があるので手にとった。王権が鉄を手に入れることは農業の収穫量が飛躍的に伸びるということである。まだ全然読んでない。楽しみである。
「白鳥伝説」常陸の国鹿島の近くの白鳥郷。津軽から約束の地としてここを目指した蝦夷(エミシ)の末裔たち。先住民と征服者との確執。陸奥に吹き渡る縄文の風。物部。ニギハヤヒ。鍛冶氏族。うほほーい!2年前この本を読み終えた私は、(このブログの左下のフォトアルバムにもあるけれど)石岡市の山の中、常陸の国府に程近い場所に偶然に月山神社を見つけたときには鳥肌がたったぞい。本の内容を忘れ、あやふやになってきたので、もう一回。
「百姓絵日記」。昔の農業の技術とか知恵とかが絵入りで出てる。ウヒョー。今後の農作業の参考に。
「山人(やもど)のムラ」。夏の信州が大好きな友人に何か素敵なオコトバを贈ろうと思って何の気なしに手にとってみたら、「結い」のことが書いてあるじゃありませんか。昔のムラの中で生活する限り、現金というのは、さほど重要ではなかったのである。ムラの外に出なきゃ金は殆ど使わないのである。相互扶助だけでOKだったのだ。地域通貨の本質がそこにあるのである。で、すぐさま借りたというわけである。
…5月の27日に借りたのに、まだ3冊目!(笑)返却日の7月10日までには、絶対、読み終わらんもんね。--kata
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