2005年11月5日、天気が良かったので、畑をサボってバイクで日帰りの旅に出かけた。
白河へ行ってラーメンでも喰おう、そして行こうと思って果たせずにいた「まほろん」にも寄ってきてしまおう、と考えたのである。「まほろん」とは福島県の埋蔵文化財の博物館のことである。でも県立じゃなくて財団法人として運営してるらしい。私は博物館が好きである。
国道294号線をひたすら北上した。
国道294号線はとても好きな道である。
道すがら、私のツボを刺激するスポットがたくさんあるのである。
この道をとおると、たくさんツボを刺激されて、気分がよいのであった。
茂木、烏山と通過。
どちらも好きな町である。がしかし茂木はサーキットが出来て以前持っていた雰囲気を失った感がある。約五年前にこの町で鍛冶屋さんを見つけた。そして烏山は町並みのもつ風情が全く私好みで、用も無いのにたびたび訪れてしまう。写真を撮るのをすっかり忘れた。
小川、湯津上を通過。
大好きな栃木県立那須風土記の丘資料館がある。両方の町にある。それぞれ小川館、湯津上館と称す。小川館はふらりと訪れ見学するのにちょうど良い規模である。湯津上館は水戸黄門が助さんをたびたびこの地に派遣したとかいうことがわかって非常に面白い。
小川町は通りに面した家々に屋号を記した看板があってこれも大変面白い。この道を通るときはいつも、町のはずれにある法輪寺でトイレを借りる。ありがとうござりまする、とお参りをする。道を挟んで川が流れているのだが、なんと川に鳥居が立っているのである。鳥居というと神社のものだが、このお寺とこの鳥居、なにやら訳有り風である。ほんの数百メートル先にはこれまたニヤリとさせられる「温泉神社」がある。なぜニヤリなのか。温泉神社は先住民の神である。この周辺は今後とも足を運んで調査研究の余地アリ、なのである。ムフフのフ。ここも写真を撮るのを忘れた。といっても通過しているのだから仕方が無いのである。
黒羽にて。
黒羽の町は所々重厚な蔵が残っていたりして、歴史を感じさせる町並みである。
経営破綻して復活した(のか?)足利銀行の建物は古くて石造りでカッコいい。
写真は訪問看護ステーションとして使われている古い病院の建物。私は下見板張りの建物が大好きである。そういえば、フォトアルバム「彷徨」に新しいのをアップロードしたので見ていただけたら幸いである。
そこにも書いたが、なんか理由もなしに下見板萌えー、なのである。この物件は塗装もしたばかりでキレイキレイ。
窓のデザインが素敵だ。素人考えであるが、きっとあんまり大面積なガラス板にすると割れたときのコストが大変だから、このように窓の中に桟を配置したのではなかろうか。
アベコベに、現在ではこのようなデザインにすると一枚のガラスの窓より余計にコストがかかるので誰もやらないのであろう。なにかザマミロ、な感じであるな。
玄関前のひさしの下(っていう表現でいいのか?)の格子状である。
塗装をした職人さんはエライ。
話は変わるが、この日はとても暖かであった。
私の乗るバイクは独逸人間工学の粋を集めて設計されているので(ホントか?)特に風防の効果が大変に良いのである。体の前面にはほとんど風を受けない。それで太陽を背にしてずーっと走っていると、ハタチの頃に買った皮ジャン(私は物持ちが非常に良いのであることよ)の背中が焼けるように熱いのである。あーあぢぃ。こんな体験ははじめてである。やっぱ寒い国のバイクは違うな。
黒羽を過ぎて暫く行くと白河市に達する。途中、道を右にそれ、古い道すじを行くとご存知白河の関の跡があるが、今回は行かなかった。
給油をしようとしてガソリンスタンドを探していると激しく渋滞している国道4号線に出てしまった。白河の町の古い町並みを引き返してくる際、前述した理由であんまり暑いので小峰城跡の駐車場で一休みした。話はまた激しく飛ぶが、私は断然に奥羽列藩同盟が贔屓である。紅白カツラのおめでてーアタマしてるくせになーにが新政府軍かぁ!きどるなやくそったれめ!(失礼)勝者は誰もが賞賛するから、改めて私がわざわざそれに与する事はないのである。私は敗者の味方である。勝者といって驕り高ぶっている輩共よ。キテミロコラ!………何のこっちゃ。
「まほろん」である。正しくは福島県文化財センター白河館という。
まったく、タイムリーなことにこの日はちょうど鉄づくりのイベントが行われていたのであった。
館内の常設展は大変に気に入った。テーマは道具と人々の生活、といったところであろうか。特に製鉄および鉄をつかった道具の展示には力が入っている。福島県南部の太古の昔から昭和までの「ご家庭の団欒」の様子がジオラマで再現されているのであるが、特筆すべきは、そのご家庭の家の壁に当時の「農具」が考証バッチリに立てかけてあったりするところ、である。
私は風呂鍬が特に好きである。願いが叶うのなら、自分用に風呂鍬を一振り作成して頂きたいものである。この博物館には大きいのから小さいのまで、柄の角度も様々に、他の博物館と較べて膨大な量の風呂鍬が展示されているので、私は本当に堪能した。
このような石斧なども、実際に手にとって(振り回してはいけないが)重さとか使い勝手などを検証できる。この企画はとても良い!触れるってのがホント素敵。
外に出ると、縄文時代の竪穴式住居が復元されている。中に入って驚いた。ヤニくせえ、のである。家の中が煤けてるのだ。すげえ。ここまでやるかー、と感心した。中で実際に火をおこして何か体験学習をしているのであろう。普通は中で火を使わないであろう。火事になったら大変だといって町の教育委員会とか消防などが文句言って来るに違いないからである。でもここでは火を起こす。何事も実践が大切なのである。かような方針を打ち出している館長様に拍手!でもしかし、実際に火事で一棟焼失しているそうである。火事の原因は不明だそうな。
先ほども書いたが、たまさか、この日は鉄作り(たたら)のイベントを開催していた。どんどんどんどん、と太鼓の音にあわせて子供達がふいごを踏んでいる。事前に申し込みをしておけば、ふいごを踏むことができたらしい。
出来た鉄でいろいろ作るのであろうな。鍛冶屋さんを呼んでなんか鍛えるイベントがあるのなら、また是非にも見にいきたいものである。ここでは二時間くらいウロウロしていたが「まほろん」はとっても素晴らしい博物館であった。私的には超オススメである。
白河らーめんは暑くて食べる気が萎えてしまったので、また次回に繰越しである。
どうもまだこの新しきバイクには(中古だけど)身体が慣れていないので、一日走っただけで、体が強張ってしまってどうにもいかぬ。それともオレ背骨とかズレてんのかな。--kata
うはー・・・
久々に更新されてたと思たら、私の絡みドコロてんこ盛りぢゃないですか。
左の柱からヒョッコリ現れた「教授」に萌えますた。まあ、そろそろ登場か?という気はしていましたが(笑)
高速を使わず、R294みたいな下道をトコトコ行く際、意外にも「THE END OF ASIA」て曲が合うんですな。
いやホントっす。
投稿情報: 南風 | 2005-11-27 22:41
義務じゃありませんもん、載せリャいいんです、載せリャ。。。
楽しみにしてますけどね。^^
投稿情報: goma_pen | 2005-11-23 16:42
goma_pen様、コメントありがとうござりまする。
今回は行きませんでしたがJR白河駅も大変良い感じです。
しかし、まるまる二週間遅れで掲載するというのは、全くワタクシはブログ向きじゃありませんな(笑)--kata
投稿情報: kata | 2005-11-23 08:07
kata節、炸裂していますなぁ。
私もかの時計台のような横羽目板ペンキ仕上げのレトロな建物、
大好きです。で、ガラス窓のデザインですが、
当時大きなガラス板があまりなかったのでこういう風になったと
どこかで聞いたのですが・・・、真意のほどはわかりませぬ。
投稿情報: goma_pen | 2005-11-22 20:34