サマータイムケイレンツアーブルースその2日目の２

魚津歴史民俗博物館のある天神山から西のほうに坂を下ると、片貝川の右岸に出た。
バイクをとめて、川を眺める。岸の上から水面を眺める。水は透き通っていて、川底が見える。川底が水が透き通って見えるというのは、最近、無い。霞ヶ浦など水辺およびそれにかかわるいろいろな事象を仕事の対象として早や数ヶ月。ウチの近所にある水辺で、水が透き通って底が見えるなどというところは皆無なので、この片貝川を久しぶりに見ると非常な感動を覚えるのであった。

右岸をしばらく上流方面に向かい、橋を渡って左岸へ。片貝谷へと入っていく。
写真をクリックするとでかいのが見られるのであるから試みていただきたいものである。

片貝公民館の前にバイクをとめ、近くの非常に興味深い物件の写真をとりに行く。

公民館の前にはこのような石のオブジェがあって、なにやら書いてあるのである。

 

農協の跡地にある古い倉庫。
写真を撮るんで建物の周りをうろついていたら、近くのおじさんが不審そうにこちらを見ていたので、「こんちは」と挨拶をして「古い建物ですねー」と声をかけた。すると「ボロだこんなの」と言ってあっちへ行ってしまった。暑いのに物好きなヤツだと思われたに違いあるまい。

片貝の地を訪れた際にいつも聞く「ここらに片貝さんはいますか」という質問をすべく、公民館を訪う。

「あのーすいません。私は旅行をしている最中のモノですが、苗字が片貝というのです。このあたりの地名が片貝というので、興味を覚えてこちらに参ったところです。ところで、こちらの土地には片貝さんというヒトはいますか？」

「あーあなた片貝さんっていうの。へーえ。珍しいねえ。そうねえ、このあたりには片貝さんて人はいないねえ。魚津の方に一人くらいいたかと思うけど、その人は地元の人じゃないしねえ」

「あーやはりそうでしたか。私は片貝という地名のところを訪ね歩くのが趣味みたいなものでして、実は新潟に片貝というところがあって、そちらでも片貝という人は居ないということでした」

「あっそうなの。新潟の片貝も行ったの。そう。私もね、同じ片貝が新潟にあるということを知ってね。いろいろ調べたの。ま、上がってお茶でも」

「あ、恐れ入ります。ではお邪魔します」

ということで、片貝公民館長の後藤さんが応対くださったのである。
美味しいお茶をいただきながら、いろいろとお話しをさせていただいた。

「興味深いのは、私のところと新潟の片貝とで字名が同じというところも数箇所あるのですよ。これは何か縁があるかもしれないということで、先方と交流を図ろうと企画しました。昨年訪問の予定を組みましたが、訪問の日程が先方の災害と重なりまして、遠慮しました。いつか実現できるといいなと考えています。両方に片貝小学校があるので、小学生同士で文通などとか色々考えています」と後藤さん。

「あーそうなんですか。それは素晴らしいですねえ。おなじ片貝としてなにやら嬉しいです。全国で片貝つながりで交流が生まれるといいですねえ。まず手始めに魚津の片貝と小千谷の片貝で。いやー期待してしまいますねえアハハ」

ということでおもしろき企画の可能性を聞かせていただくことができたのであった。交流が実現の暁には呼んで頂きたいものである。

実は全国に片貝という地名は12箇所くらいある。ワタクシは一生の内にそれら全部を訪問したいと思っている。近場の4箇所は踏破した。そのウチ片貝郵便局の写真のコレクションを作り公開しようかと考えているものである。

後藤さんの所を辞去し、片貝川の上流方面へ。今回は片貝川の水辺に下りてみたいのである。

片貝川の水は本当にきれいだ。いつも見ている谷田川とか小貝川の水は濁っているから、特に新鮮に感じるのであろう。なぜにこんなにキレイなのか。きっと濁る暇がないのである。川の傾斜が激しくて短い。すぐに海に注ぐ。山で生まれた清流は海にくだるあいだに濁る機会がないのであろう。

片貝第３発電所。数年前にも来たことがある。携帯電話の持込禁止の札は前回にはなかった。しかし持ち込んだらどうなるというのだろう。発電機とかそれに付帯する機器がこわれるのか、それとも携帯電話がこわれるかのどっちかであろう。

我が朔月号と片貝谷の写真。
砂防ダムが要塞の様に見える。
山神様である。

片貝川の清流に足を突っ込んでしばらく呆けていたら、カエルが居た。ヤマアカガエルかタゴガエルかナガレタゴガエルかニホンアカガエルのどれかであろう。しかし、海から片貝谷に収束しつつ吹き上がってくる風は冷たく、大変に心地よいものであった。しばらくここを動きたくない、と思ったが、主目的を忘れては面目ないので、後ろ髪をずるずると引き摺りながら出発。

若狭小浜に向けて、今日も高速道路上のヒトとなったのであった。つづく--kata

しかしレイアウトがぐしゃぐしゃであるな。

Comments

[投稿情報: kata]

いちはらさまお久しぶりです。
コメントありがとう。
稲刈りとのこと。そちらのほうも順調そうですね。
イベントにはいけませんが、またそのウチ。--kata

[投稿情報: いちはら]

残暑お見舞い申し上げます。
やー片貝さん青春してますね。仕事は順調ですか？
一人旅ですか？文中には出てこなかったけど、後部座席には・・・・・
あなたには見えないんですか？私には見えますけど・・・

　　元気でなによりです。
尚、９月３日の日曜日にHOPの稲かりを予定しております。
今年は以前やったオダをくんで天日★をする予定でし。