夏の終わりくらいから秋にかけて、よく見かけるのは、カマキリが道路の上で文字通り蟷螂拳をもって自動車に対し闘いを挑んでいるコトである。
自慢の鎌を「シャアァッ!」と振り上げ、勇ましい姿である。が、無情にもタイアでピシャンと踏みつけられて、闘いはあっけなくおわってしまうのだった。道路上には左様なご遺体もよく見られるのである。しかし、カマキリはどうしてそんな無謀なことをするのか、いっつも不思議に思うのである。
農薬を使わない私の菜園において、カマキリはその生態系のわりかし上位に番付けされているのである。野菜を喰ったりする虫たち、世間では害虫といって無暗に忌み嫌われている虫たちをカマキリは捕食するから、私なぞは「カマキリ様」といって「様」つけて拝んでいるホドである。ほんと、手を合わせたいくらい。
タールマカダム舗装の上は、暖かいからなのだろうか。
カマキリ様。闘いを挑むのなら、どうかタマゴを生みつけた後にしてくだされませ。--kata
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