1983年の角川書店の雑誌「小説王」である。ワタクシの極初期の「いもづる」のひとつ。自分でもエライと思うのは高校一年生の時に買ったこの雑誌を捨てないで取って置いてあるってことである(別にエラクねえよ!)関係ないが83年というのは映画「スウィングガールズ」のドラム担当豊島由佳梨嬢の生まれた年である。…なんということであろうか。
ワタクシの興味の対象の根本的な方向性というか、何と言うか。たとえば日本列島にも先住民が居てそれが徐々に征服されていった歴史とか、でもそれは徹底し た殲滅ではなくてまるでごった煮のように交じり合っていった過程とか、だから東北が好きとか、私たちの大脳新皮質の古い領域に未だ残っている当時のかすかな記憶とか、それがまだあまり淘汰されずにいる南の島々の人々とかその文化とか。
件の「小説王」第4号に登場した笠井 潔 著「ヴァンパイヤー戦争2」には決定的な影響を受けた。これを読めば、いつも私がほざいているよくわからない事柄の大体は実はここが出発点だったってことがわかる。
中学生のときは角川雑誌「バラエティ」を隅からスミまで穴があくほど精読していて、おかげですっかり薬師丸博子のファンになってしまったのであった。また、角川文庫の片岡義男小説にも影響を受けて同級生が「RZ」とか「GPZ」とかで盛り上がっているのを横目で眺めつつ「オレはタンクが柿色をしたシングルのドカティが良い」とかやけに爺臭い高校生であったりした。なんともワタクシの青い春は角川春樹氏の思惑に踊っていたという事実は否定しがたいのであることよ。
読んでから観るか、観てから読むか。
野生の証明は小説を先に読んだ。人間の証明はまだ観てない(笑)--kata
コメント