前回のエントリでお伝えした、激渋のレスポールであるが、なんとなく記述しなくちゃと思っていたところがあったのだが、文の流れが違ってきてしまって書き損じた。それでここに書き足すのである。
The Sweetest Punch: Songs Of Elvis Costello And Burt Bacharach
今年ワタクシが芋蔓で発掘した最高の音楽といってしまってかまわないでしょう。私のリストですから誰も文句は言いませんからね。バカラックさんがコステロさんへ曲を書いたら亡くなってしまったという。そいでフリゼルさんがスコアを入手して。フリゼルさんの揺れるギターとユニゾンのドン・バイロンさんのクラリネット!なんと素晴らしいメロディ。さすが。カサンドラさんとコステロさんのデュエットもあって盛りだくさん。 (*****)
cuong vu: 残像 IT’S MOSTLY RESIDUAL
前述の「夢の引用」を出している「intoxicateレーベル」のサイトをチェックして試聴して大変気に入り、すぐに買いに行きました。#1と#6のメロディにココロ震えます。
ベースを弾いているツトム・タケイシで芋蔓。さらにスペシャルゲストのビル・フリゼールでも芋蔓。とくにみなさんが言及するも最近はなかなかやってくれないフリゼルさんの有名なヘンタイギターがはじめて聴けたのでよかった!--kata (****)
鈴木大介/ブランドン・ロス/ツトム・タケイシ : 「夢の引用 Quotation of Dream-Love and Soul of Toru Takemitsu」
わたしゃこのアルバムが出るまでに待ちきれず、武満徹の映画音楽のCDを買ってベンキョーしました!#3「伊豆の踊り子」と#6「あこがれ」のメロディには悶絶しております。また、#4「ヒロシマという名の少年」のスプーン奏法からテーマに移行するところで、いつも涙腺が緩みます。だってそこで少年たちがかえってくるんだよ。かあちゃんって。
芋蔓がつながっています。鈴木大介とブランドン・ロスです。ベースのツトム・タケイシはまたこのあとで繋がります。--kata (*****)
キース・ジャレット : パリ・コンサート
図書館で武満徹の本を立ち読みしてたら(図書館で立ち読みかよ!)武満さんが本人を前にしてケルンコンサートとその日の東京のコンサートを絶賛していた。興味が湧いたのでCD屋さんへ。
すこし病み付きに。
友人の川氏が絶賛していたようなしていなかったような。
エモーショナルでクラシカルでバッハみたいな出だしから、でも最後にはブルースに戻ってくる、というところが、お気に入り。--kata (****)
鈴木大介: 夢/ギター協奏曲〈北の帆船〉
このアルバムは手に入れてからもう1年以上経っていて、このあいだ久しぶりに聞いてみたら、凄く良かった。#05と#06が妙にココロにしみる。先日、仕事先の関係者の詩人の朗読を聞いた。印象的だったそのパフォーマンスに何か通じるようなものを感じるのであった。 (****)
Terence Blanchard: Flow
#08:Over Thereがレコード屋でかかっていて、「かっけ~」となった。かかっていたのは、このアルバムではなくて、ニューオリンズのチャリティライブのアルバムのヤツだったけれど、とにかくココロフルエたのだった。誰のなんという曲だ、というのを調べ、しめしめ同じ曲がはいっているぞい。ってな感じで手に入れたこのアルバム。現代音楽っぽいところがあって、堪能した。特にギタリストのエフェクトがヘンタイで良い。ああカッコエエ。 (***)
パット・メセニー・グループ: オフランプ(紙)
#1#2#3の三曲はすんげーきもちいいです。
メセニー氏のギターシンセトランペット風音色も良いけれど、メイズ氏のシンセのピッチベンドがたまらなく気持ちいいです。
ブログの更新をサボっていた数ヶ月間は、実のところコレ聴きまくっていてシチ面倒臭いことをやる気がぜーんぜん起きなかった、というのが本当の所だったりして。
しかもコレ聴いていて気持ちよくなってて知らないうちにバイク買ってたという…。
k100RSのテーマみたいなもんです個人的に。 (*****)
ブライアン・イーノ: サーズデイ・アフタヌーン(紙ジャケット仕様)
こういうブログの更新とかで文章を書いたりする時や仕事をしている時などは、僕もそれなりにある程度集中しないとまるで進まないのでございます。バックに音楽が流れていると、どうしても「聴いて」しまうので注意が散漫になってしまうのでございます。特に真摯な姿勢でそれを作っている音楽家の作品は絶対に聴いてしまう。曲を聴き終わるまで進捗しません。
そんなときはブライアン・イーノ。
注意が音楽の方に行かないような作り方をしているそうです。試してみると具合がいいです。特にこのタイトルはCD一枚分まるで一曲なので、まさにそういうときにうってつけ。 (*****)
坂本龍一: Better Days レプリカ・コレクション-1 千のナイフ(紙ジャケット仕様)
CD屋で見つけて久しぶりに名曲「グラスホッパーズ」を聴きたくなって入手。
やっぱ「スゲー」の一言です。
坂本龍一若い!そして物凄く「ツッパリ」(!)だったというのがビシビシ伝わってきます。あ、音楽的に、という意味です念のため。
ライナーノーツに林光氏が寄稿しています。そのあたりのツナガリはよく知りません。探訪すべき世界がまた芋蔓式に広がります。
しかしジャケ写真のサカモト氏の目はやっぱりヤンキーみたいですが(笑) (****)
スティーヴ・ライヒ: スリー・テイルズ
地元のCD屋にあったライヒはこれしかなかった。DVD付き。映像と音楽で一つの作品ということだけれど、音楽だけでもハマれました。人力で繰り返しをやるものだとばかり思っていましたが、この盤ではサンプラー大活躍。カッコいいっす。絶妙にハマります。ワタクシこれずっと聞きつづけることができます。 (****)
Bill Frisell: The Intercontinentals
アフリカ、ブラジル、ギリシア(?)、アメリカのミュージシャンが集合。各民族色がたいへんうまい具合に混ざり合って、スムースな快適音楽になっております。#10の中東っぽいの好き ;-) (*****)
Frederic Mompou: Piano Music, Vol. 2
ラジオで偶々聴いて、印象が良かったので早速入手。したら、ハマりまして御座ります。以来ずっとシビレております。05年4月はこればっか聴いてます。特に#5が印象深いです。カッコいいっす。曲の長さが短いのが素敵です。モンポウ。名前もイイです。 (*****)
Petra Haden & Bill Frisell: Petra Haden & Bill Frisell
ぺトラ・ヘイデンさんは昨年、交通事故に遭われたらしいのですが、詳しいことが解りません。大丈夫なのでしょうか。
アルバムは、ほんわりとしたぺトラさんのボーカルに、ビルフリゼル氏のこれまた和みのギターが大変よい調和を見せています。
ドラムスがないのが、片貝には新鮮でした。 (*****)
Brandon Ross: コスチューム
ご存知カサンドラ・ウィルソンの音世界の立役者たるブランドン・ロスのリーダーアルバム。歌入りの#3が素敵だ。
アルバム全体、とてもとてもかっちょええです。 (****)
John Adams: Shaker Loops; The Wound-Dresser; Short Ride in a Fast Machine
アメリカの現代音楽の作曲家だそうです。
地元のCD屋のNAXOSの欄でたまたま手に取りましたら、これが当たりました。
ミニマルで片貝のツボにはまりました。 (****)
鈴木 大介: CHEEK TO CHEEK
「僕はギター弾きだから…」と言う鈴木大介氏の着眼点は、いつも成る程なあと感心します。世代的にも近いし、彼の言動他、非常に共感します。アイディアとして誰も着目しなかったフレッドアステアの映画での音楽を集めたアルバム。すべての編曲は鈴木氏による。全編氏のソロパフォーマンス。非常に快適。 # 14が特に気に入りです。
(****)
VinoRosso: ベース&ベース
ジャズのベースの偉い人二人のユニット。
快適音楽。
コントラバスで高いほうの音を鳴らされると、そのなにか苦しげというかむせび泣くよなせつないような音にシビレてしまう。
特に # 8.ベサメムーチョが大のお気に入り。いつも頭の中でループで鳴ってるよ。 # 9.ご存知カーニバルの朝。これもまた泣ける。 (****)
ドビュッシー・ピアノ作品全集第2集: Debussy: Piano Works, Vol. 2
ケッ。画像がでねえでやんの。アマゾンしっかりしろよー。と思ったら3.24現在出るようになった。 :-)
ラジオで「子供の領分」がかかっていて、気に入りました。#5の「雪は踊る」の導入の部分がカッコいい。 (***)
U2: ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム (DVD付 初回限定盤)
国内版のDVD付き。嗚呼なんというか、U2は演奏のスタイルがどうであろうが首尾一貫してロックンロールなバンドだあな。でもそんなこと俺は最初から知っていたぜ。そんな俺をミーハーなのね、って言ったあの娘は今何処。件のDVD、エッジがバンジョーをかき鳴らす姿を見て、なんか笑ってしまったぞい。うひゃひゃ。 (***)
クロノス・クァルテット: 紫のけむり~現代の弦楽四重奏曲
弦楽四重奏のパープルヘイズはオビに書いてあるほど衝撃ではなかった。→個人的には :-) でも他の収録曲各曲は現代音楽としては聴きやすい部類に入るのではないかと個人的には ;-p 思うのであった。 (***)
« 2006年2 月 | メイン | 2006年5 月 »
宮沢章夫: 東京大学「ノイズ文化論」講義
多様性の保全(なんじゃそりゃ)
ぼくもノイズの一つなんだろう。 (***)
文:岩崎るりは 写真:古瀬 惠一: 猫のさとり―深訳DNA世界の般若心経
なるほど、ネコはすでに悟っている。だからネコを撫でると気分が良いのだね。ネコ好きのあのひとは、ネコと暮らすことできっと毎日良い気分になっているのでしょう。般若心経の解説つき。そうとも、それでも私は生きていくし、そして恐れることもないのだね。 (****)
宮本 常一: 忘れられた日本人
忘れ去られ、しかもすっかりいなくなっちゃった日本人から直接聞いて書かれています。ずしりと重い感じがします。第一章の対馬のはなし、村の寄り合いは、全員が納得のいくまで、反対の人が納得いくまで何日もかけてぶっとおしで行われる、というところに、静かに激しく感動しました。多数決の民主主義って、ホントは違う、って気が付いた。多数決ってのは、やっぱ時は金なり=効率性からきてんでしょうね。金科玉条のごとくそれを信じて、ワタクシ達って…。 (*****)
小林 信也: 古伝空手の発想 身体で感じ、「身体脳」で生きる
沖縄古伝空手発祥時の経緯と理念がスゴイ。エライ。かくありたい。
それを現代に伝えている宇城師範もスゴイひとである。
現代社会の常識とか習慣とか価値観というのは、どんどん人間をスポイルしていく。著者はこの武術に出合って、パラダイムシフトし得た。
宇城師範曰く、「広めるのではなく、深める」という言葉は身にしみた。 (****)
橋本 治: 乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない
タイトルがたまらなくステキ!なので読んでみました。
エコノミストにとって世界経済は決して破綻しない、とか経済はただ循環することである、とか世間では我慢が足りなくなった、とかいうところは激しく納得。
地域通貨研究会の皆にもオススメ。
世のオヤジたちにもオススメ。
社長のお下がりのビジネス書を読むのに手一杯の友人T氏にもオススメ。 (**)
パオロ・マッツァリーノ: 反社会学講座
痛快!あさはかなるワタクシのイキザマを肯定してくれているような、あたたかく見守ってくれているような。
若干納得できんところもあった。すると私は若干、悪しき社会学に踊らされてるってことですな。あはは。 (***)
高桑 信一: 古道巡礼
現代を生きるワタクシタチが便利さと引き換えにおいてきてしまったものは、計り知れないほど大きい。ワタクシタチは便利さを手に入れたが、イキジカラ(生きる力)を減らしてしまっている。
道はすなわち生きるためにつけられた。
本を読んで、すぐに「行って見たい」と思ったけれど、僕にはこのような道を歩く技術も経験も無い。嗚呼。
(***)
中沢 新一: 僕の叔父さん網野善彦
鍬など農具のことや蝦夷のことを調べていると、網野善彦さんの著作や監修本に行き当たる。中沢新一さんの「おじちゃん」だったとは。
中沢氏と中沢氏のお父さんと網野さんで、密造葡萄酒を酌み交わしながらの白熱の議論の様子は、ほほえましくもたいへん鋭い。まったく鋭い人たちである。
そしてこんな身内でこんな議論ができるなんてすごい。
述べられていることは、個人的に非常にタメになった。
(*****)
関 和彦: 古代農民忍羽を訪ねて―奈良時代東国人の暮らしと社会
一体全体、変な本。小説でもないし、研究の発表のための本でもなし。不思議な読後感。著者は歴史学の先生だから史料を読み解釈するのが専門。で、歴史学や考古学などの研究成果を踏まえて、読者を「観念体験」の世界へいざなう。古代農民忍羽(おしは)との対話を通して、学者の観点、またはその立ち位置に疑問を投げかけている。
私は本書カバー扉の「フーテンの寅さんの葛飾柴又は、奈良時代は下総国葛飾郡大嶋郷嶋俣里に属した」という書き出しに興味を引かれて手に取る。面白かった。 (***)
秋庭 俊: 帝都東京・地下の謎86
おお、初めて写真がついたぞえ :-)
秋庭 俊氏の地下本4冊目。最初の本「帝都東京・隠された地下網の秘密」の衝撃が大きかったので、作を重ねるにつれインパクトが少なくなっていく感がある。今作には新たなる地下の名所=ナゾがいくつか追加されてる。 (*)
現代思想 (Vol.32-13)総特集チェ・ゲバラ
ゲバラってカッコいいなあ。と、ミーハーな私。しかし、難しいことばっか書いてある雑誌だな。そういえばモーターサイクル日記まだ全部読みきってないんだよなあ。でもさあ、ゲバラカッコいいなあ。 (**)